忙しくても、庭をあきらめない。ラクして楽しむ、夏の“ごきげんガーデン”計画 #column

「庭があると素敵だけど、日々の手入れを考えるとちょっと……」。

そう感じたこと、ありませんか?
特に夏は雑草との戦い、水やり、虫の襲来と、何かとお世話が必要な季節です。

でも、ちょっとした工夫で“メンテナンスに追われない庭”をつくることは可能です。 

今回は、日々の生活に無理なくなじみ、夏の暮らしがちょっと楽しくなるような、そんな「手間いらずの庭づくり」のヒントをお届けします。

この記事を読めばわかること

  • 忙しい人でも楽しめる庭のつくり方
  • 夏の庭で起きがちな困りごとを防ぐ方法
  • 新築時から考えておくと得する庭の設計ポイント

「手入れゼロ」は無理でも、「手間をかけすぎない」はつくれる

正直なところ、まったく手がかからない庭は存在しません。ですが、「できるだけ手間を減らす庭」は、設計の工夫と素材選びでちゃんと実現できます。

日々のストレスになるポイントは、おおむね以下のようなもの:

  • 草がすぐに生い茂ってしまう(雑草)
  • 植物への水やりが面倒
  • 虫が集まりやすく、対策が必要
  • 掃除や落ち葉拾いに手がかかる

こうした“庭あるある”をなるべく減らせる工夫を、設計の段階から入れていけば、 維持がラクで、気持ちよく使える庭ができあがります。

brown wooden table and chairs

夏の庭を快適にする3つのアイデア

1. 雑草には“根本対策”を:防草シート+砂利

夏の雑草は、放っておくと一気に庭を覆い尽くします。草抜きの手間を減らしたいなら、防草シートと砂利のダブル使いがおすすめ。
シートで日光と根の成長をブロックし、上に砂利を敷けば、見た目も自然で長持ちします。

▶ ポイント:耐久性の高いシートなら、5~10年は草抜き不要!

2. グリーンは人工芝で手軽に楽しむ

「緑のある庭にしたい」そんな方には、人工芝という選択肢も。
最近の人工芝はふわっとした質感や色合いも進化していて、小さな子どもやペットが遊ぶスペースにもぴったり。水やり・芝刈り不要で、いつでも青々とした庭が楽しめます。

▶ ポイント:ドッグランやキッズスペースにも好相性。

3. 自動散水で「水やり忘れ」から卒業

植栽を取り入れるなら、水やりが負担にならないように工夫を。
タイマー付きの自動散水システムを導入すれば、旅行中や朝の忙しい時間でも水やりを忘れる心配がありません。

▶ ポイント:小さな庭なら、1万円前後の予算でもOK!

設計からはじめる「手間なしガーデン」づくり

新築時の庭づくりで失敗しないためには、最初の設計が重要です。ここでは“暮らしやすさ”に直結する3つの視点をご紹介します。

● まずは「庭の使い方」を考える

洗濯物を干すのか、子どもが遊ぶのか、はたまた趣味の菜園?暮らしの中で庭をどう使いたいのかを話し合い、使い方に合わせたゾーニング(空間の使い分け)を考えておくと、後々ラクです。

▶ 例:遊ぶエリアと植栽エリアを分けるだけで、掃除とメンテの手間が減ります。

● 素材選びは“手間削減”のカギ

人工芝、防草砂利、ウッドデッキ、タイルなど、掃除がラクで熱もこもりにくい素材を選ぶと、夏の快適度がぐっと上がります。デザインだけでなく、実用面からの視点も忘れずに。

▶ 夏場は「水はけ」や「熱のこもりにくさ」もチェック!

● 日差しをやさしくカットする工夫を

真夏の日差しは、地面も室内も熱くします。庭にオーニング(可動式の日よけ)やシェードを設けることで、植物へのダメージも防げて、室内温度の上昇も抑えられる効果も。

▶ 暑さ対策は、“庭→家全体”への影響を見ておくのが◎。

せっかくなら「楽しむ庭」に!

手入れがラクになったら、次は“楽しむ庭”へシフト。特別なイベントがなくても、ちょっとした時間に庭があるだけで、日常に豊かさと余白が生まれます。

  • 家族で夕涼みBBQ
  • 休日の朝にヨガや読書
  • プールを出して子どもと水遊び

忙しい日常のなかに、小さな癒しと遊び心を取り入れてみてはいかがでしょう。

まとめ

夏の庭は“戦場”にもなりがちですが、工夫しだいで“ごきげん空間”に変えられます。 

大切なのは、無理なく続けられる方法を取り入れること。
素材、動線、散水など、ストレスの原因になりやすいポイントを設計段階で見直しておくことで、後々までラクに、そして楽しく使える庭が手に入ります。

「手入れが大変だから庭はナシで」と諦めずに、“わたしたちらしい庭のかたち”を新築時から描いてみてください。